
2026/10/27
セブンイレブンのフランチャイズ加盟条件|ファミリーマート・ローソン・ミニストップと4社比較
コンビニのフランチャイズは、店舗を本部が用意するタイプなら、加盟時の資金はセブン-イレブンが260万円(税込)、ローソンが310万円(税込)、ファミリーマートは契約時必要資金150万円。契約期間・チャージ・加盟の条件を各社の公式情報と有価証券報告書から並べました。
- Aセブン-イレブン Cタイプの加盟金(成約預託金)
- 260万円税込。土地・建物を持たない人のタイプ。契約期間15年
- Aローソン FC-Cn契約の開業時必要資金
- 310万円税込。加盟金110万円+出資金100万円+店舗運営必要資金100万円
- Aファミリーマート 1FC-Cの手元資金の目安
- 1,000万円程度開業資金のうち。契約時必要資金150万円を含む
- Aミニストップ 加盟時に払う金銭の総額
- 2,500,000円消費税別。開店準備費と保証金(有価証券報告書)
- A深夜帯は赤字と答えた店舗
- 77.1%公正取引委員会の実態調査(令和2年9月公表)
- A本部に満足していないオーナー
- 44.4%「あまり」と「全く」の合計。満足は32.7%(同調査)
コンビニのフランチャイズは、店舗を本部が用意するタイプなら、加盟時の資金はセブン-イレブンが260万円(税込)、ローソンが310万円(税込)です。ファミリーマートは契約時必要資金150万円で、このほかに生活費などを用意します(各社の公式サイト、2026年10月27日閲覧)。
一方で、公正取引委員会が令和2年に公表した実態調査では、77.1%の店舗が深夜帯は赤字と答えています。このページは特定のチェーンを勧めるものではありません。セブン-イレブン・ファミリーマート・ローソン・ミニストップの公開情報を同じ項目で並べ、比べるときの注意点を整理します。フランチャイズの仕組みそのものはフランチャイズとは?で解説しています。
コンビニのフランチャイズとは:店舗を誰が用意するかで2つに分かれる
コンビニのフランチャイズとは、本部の看板と仕組みを使って、加盟者(オーナー)が自分の事業としてコンビニを経営する契約のことです。オーナーは売上総利益(粗利)の一定割合を、チャージや本部フィーとして本部に払います。
各社とも契約は大きく2つに分かれます。土地・建物をオーナーが用意するタイプと、本部が用意するタイプです。
| 会社 | オーナーが店舗を用意 | 本部が店舗を用意 |
|---|---|---|
| セブン-イレブン | Aタイプ | Cタイプ |
| ファミリーマート | 1FC-A/1FC-B | 1FC-C/2FC-N |
| ローソン | FC-Bn | FC-Cn/FC-5Cn |
| ミニストップ | 加盟者が店舗を用意する場合 | 当社が加盟者に店舗を提供する場合 |
公正取引委員会の調査では、自前店舗型の契約では本部に「満足している」の合計が45.1%だった一方、本部店舗型の契約では「満足していない」の合計が47.3%で、本部店舗型のほうが満足度が低い傾向がみられました。
加盟の条件:大手は「2名で経営」が基本
大手3社の公式の条件は、オーナー本人に加えてもう1名と、2名で経営することが基本です。
| 会社 | 年齢 | 人数・もう1名の条件 |
|---|---|---|
| セブン-イレブン | 20歳以上 | 2名で加盟できる方。Cタイプは夫婦・同性パートナー・親子など三親等の親族、Aタイプは家族または従業員から原則1名 |
| ファミリーマート(2FC-N) | 18歳以上70歳以下 | 同居する夫婦・事実婚・同性パートナー、または同居する三親等以内の親族2名で専業できる方 |
| ファミリーマート(1FC-C) | ― | 2名で専業できる方。開業資金のうち1,000万円程度を手元資金として用意できる方 |
| ローソン | 20歳以上 | 店舗専従者2名。三親等以内の親族かつ同一生計の方と経営できる方 |
セブン-イレブンのよくある質問では、店舗の規模にもよるものの、おおよそ15~20名のパート・アルバイトを雇って経営していると書かれています。
加盟時に必要な資金:4社の比較
加盟時に本部に払う・預けるお金は、店舗を本部が用意するタイプで150万〜310万円の幅です。内訳の名前は会社ごとに違います。
| 会社・タイプ | 金額 | 内訳 |
|---|---|---|
| セブン-イレブン Aタイプ | 315万円(税込) | 研修費55万円、開業準備手数料110万円、開業時出資金150万円。別に工事費・賃料等 |
| セブン-イレブン Cタイプ | 260万円(税込) | 研修費55万円、開業準備手数料55万円、開業時出資金150万円。別に引っ越し代・生活費の予備150万円程度 |
| ファミリーマート(本部が店舗を用意) | 契約時必要資金150万円 | 元入金150万円。別に開店時のスタッフ募集・許認可申請などで50万円ほど、2~3か月程度の生活費 |
| ローソン FC-Cn/FC-5Cn | 開業時必要資金310万円(税込) | 加盟金110万円(研修費55万円・開店準備手数料55万円)、出資金100万円、店舗運営必要資金100万円。別に数か月の生活費 |
| ミニストップ | 2,500,000円(消費税別) | 開店準備費1,000,000円、保証金1,500,000円(有価証券報告書の加盟契約の要旨) |
「出資金」や「元入金」は、開店時の釣り銭や商品代金の一部などに充てられるお金です。ファミリーマートは元入金を「両替現金・商品代金の一部」と説明しています。
チャージ(本部に払う割合):粗利に率を掛ける
毎月本部に払うお金は、どの会社も売上総利益(粗利)に率を掛けて計算します。本部が店舗を用意するタイプは、率が高く設定されています。
| 会社・タイプ | 本部に払う割合(公式の表記) |
|---|---|
| セブン-イレブン Aタイプ | 売上総利益の45%(24時間営業の場合は43%)。ここから減額制度あり |
| セブン-イレブン Cタイプ | 売上総利益にスライドチャージ率を乗じた金額 |
| ファミリーマート 2FC-N | 月額営業総利益の300万円以下の部分59%、300万1円以上550万円以下の部分63%、550万1円以上の部分69% |
| ローソン FC-Cn | 総荒利益高の300万円以下の部分45%、300万円超450万円以下の部分70%、450万円超の部分60%(24時間に満たない店舗は各率に3%加算) |
| ミニストップ(加盟者が店舗を用意) | 24時間営業で月間売上総利益の30〜33%相当額 |
ミニストップには、人件費などの事業経費を売上総利益から引いた「事業利益」を、本部と加盟店がシェア率で分け合う「ミニストップ・パートナーシップ契約」もあります。
契約期間と最低保証
契約期間は、セブン-イレブンが15年、ファミリーマートとローソンが10年が基本です。
| 会社 | 契約期間 | 最低保証(年額) |
|---|---|---|
| セブン-イレブン | 15年 | Aタイプ2,200万円・Cタイプ2,000万円(24時間営業の場合のオーナー総収入) |
| ファミリーマート | 開店から10年間 | ― |
| ローソン | オープンより10年(FC-Cn)または5年(FC-5Cn) | 年間フランチャイジー収入1,860万円(24時間に満たない店舗は1,560万円) |
| ミニストップ | 7年(フランチャイズ契約)、10年(パートナーシップ契約) | ― |
最低保証は、利益の保証ではありません。セブン-イレブンは「オーナー総収入の最低額を保証するもので、オーナー利益を保証するものではありません」、ローソンも「店舗営業費控除後の店舗利益を保証するものではありません」と書いています。オーナー総収入から人件費や廃棄などの営業費を払った残りが、オーナーの取り分になります。
セブン-イレブンは2026年6月19日に、新しい契約タイプの策定をニュースリリースで公表しています。契約を検討するときは、最新の条件を説明会で確かめてください。
加盟する前に確かめたいこと:公取委の調査から
公正取引委員会は、大手コンビニに加盟する全国57,524店を対象に調査し、12,093店から回答を得ました(回答率21.0%)。主な結果は次のとおりです。
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 深夜帯は赤字と答えた店舗 | 77.1% |
| 人手不足を感じている店舗 | 93.5% |
| 本部に満足している(大変・おおむね) | 32.7% |
| 本部に満足していない(あまり・全く) | 44.4% |
公取委は、本部の加盟店募集用のパンフレットなどについて、深夜帯の採算性の悪さや深刻な人手不足の実態を積極的に開示している例はみられなかったとも指摘しています。
- モデル収益の前提を確かめる:売上・人件費・廃棄の前提が、出店予定地の条件に合っているかを見ます。
- 24時間営業と時短営業の扱いを書面で確かめる:時短にしたときのチャージの加算や最低保証の変化を確認します。
- 2人目の経営者の働き方を決める:家族と2人で専業する条件が多いため、生活全体の計画が要ります。
- 契約期間の途中でやめるときの費用を確かめる:契約期間は10〜15年と長く、途中解約の条件は事前に書面で確認します。
契約前に本部から受けるべき説明はフランチャイズに加盟する前に確かめる8つのことに、ほかの業種の加盟金やロイヤリティとの比べ方はフランチャイズの選び方にまとめています。
よくある質問
セブンイレブンのフランチャイズに加盟するにはいくら必要ですか?
公式サイトでは、土地・建物を持たないCタイプで加盟金(成約預託金)260万円(税込)、持っているAタイプで315万円(税込)です。Cタイプは別に生活費等150万円程度が要ります。
コンビニのフランチャイズは1人で加盟できますか?
大手3社の公式の条件は、原則2名での加盟や2名で専業できることです。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンはいずれも家族などもう1名を求めています。
コンビニのフランチャイズ契約は何年ですか?
公式情報では、セブン-イレブンが15年、ファミリーマートが開店から10年間、ローソンが10年または5年です。ミニストップは有価証券報告書で7年と10年の契約があります。
最低保証があれば赤字にならないのですか?
なりえます。セブン-イレブンもローソンも、最低保証はオーナー総収入(フランチャイジー収入)の最低額の保証で、人件費などを引いた後の利益の保証ではないと書いています。
出典
- セブン-イレブン・ジャパン「フランチャイズで独立開業ならセブン-イレブン」(2026年10月27日閲覧)
- セブン-イレブン・ジャパン「Aタイプの加盟条件・契約タイプ・加盟資金について」(2026年10月27日閲覧)
- セブン-イレブン・ジャパン「Cタイプの加盟条件・契約タイプ・加盟資金について」(2026年10月27日閲覧)
- セブン-イレブン・ジャパン「よくあるご質問」(オーナー募集)(2026年10月27日閲覧)
- ファミリーマート「契約内容・開店までの流れ」(2026年10月27日閲覧)
- ローソン「フランチャイズ契約」(2026年10月27日閲覧)
- ミニストップ株式会社 有価証券報告書(第47期)(2026年5月20日提出・2026年10月27日閲覧)
- 公正取引委員会「コンビニエンスストア本部と加盟店との取引等に関する実態調査報告書」(令和2年9月2日公表・2026年10月27日閲覧)
数字は出典の時点のものです。誤りや古くなった数字を見つけたらこちらからお知らせください。

監修:前田晃介
FP・宅建。まがりDEバナナ(ピーク時108店舗)、癒し〜ぷ(約40店舗)の本部を立ち上げ、そば屋・うなぎ屋を経営。詳しく
公開 2026年10月27日
前田晃介が事業をゼロからつくる1年を、数字ごと見る。
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