画像はイメージです(AIで作成)

2026/10/27

ハウスクリーニングの開業と独立|フランチャイズ3社の初期費用・ロイヤリティと年収の考え方

ハウスクリーニングの開業に必要な許認可は特にありません(J-Net21)。フランチャイズでは、おそうじ本舗の初期費用が3,918,000円(税抜)、ロイヤリティは月100,000円。おそうじ革命は月66,000円の固定、ダスキンはリース活用で約146万円から。公式ページの数字で比べました。

ハウスクリーニングの開業の数字(各社公式・2026年10月27日閲覧)確かさ A・C
Aおそうじ本舗の初期費用
3,918,000円税抜。加盟金300,000円・初期セット1,600,000円など。店舗なし・車1台で開業
Aおそうじ本舗のロイヤリティ
100,000円月額・税抜。ほかに広告分担金40,000円など
Cおそうじ本舗の本部への月額費用の合計
170,450円ロイヤリティ・広告分担金・システム料など6項目。車両リースは別
Aおそうじ本舗の平均月商
約107万円本部公表。開業半年以上1,548店舗の平均(2023年10月〜2024年9月)
Aおそうじ革命のロイヤリティ
66,000円月間固定(2025年7月時点)。研修は50日
Aダスキン サービスマスターの初期投資
約146万円リースを活用した場合。法人契約が条件

ハウスクリーニングは、開業に必要な許認可が特にない事業です(J-Net21、2026年10月27日閲覧)。そのぶん新規参入が多く、技術と集客の差が売上の差になります。フランチャイズに加盟する場合、おそうじ本舗の初期費用は3,918,000円(税抜)、ダスキン サービスマスターはリース活用で約146万円からと、本部によって大きく違います。

このページでは、中小企業基盤整備機構の開業ガイドと、フランチャイズ3社の公式ページに載っている数字から、独立とフランチャイズの違い、開業資金、年収の考え方を整理します。

開業の形初期費用月額の本部費用主な条件
独立(自分で開業)清掃設備・研修・車両などを自分でそろえるなし許認可は特になし
おそうじ本舗3,918,000円(税抜)ロイヤリティ100,000円ほか店舗なし・車1台で開業可。研修20日間
おそうじ革命加盟金・保証金・研修費・資材費など(金額は非公開)ロイヤリティ66,000円(月間固定)研修50日間
ダスキン サービスマスターリース活用で約146万円公式ページの本文では確認できず法人契約のみ。事務所店舗(標準15坪)

ハウスクリーニングとは:家の水回りや設備を清掃するサービス

ハウスクリーニングとは、住んでいる家や不動産物件の浴室・台所などと設備機器を、プロが清掃するサービスのことです。厚生労働省の技能検定でも「在宅家屋や不動産物件を対象に、浴室、台所等の家屋の一部又は全部及び設備機器の清掃を行う職種」と定義されています。

J-Net21は、開業のタイプを2つに分けています。

  1. 標準型:キッチン・バス・トイレなどの水回りや、エアコン・換気扇など汚れのひどい箇所を中心に清掃します。1〜2名で訪問するのが一般的です。
  2. 付加価値型:部屋全体の清掃や片付け、フローリングの修理などまで行います。事故物件の特殊清掃に特化した業者もあります。

需要には季節の波があります。エアコンを使い始める時期、カビが出やすい時期、お盆のある8月、年末の大掃除の時期に依頼が増えます。

開業に必要な資格と手続き

ハウスクリーニングの開業に、必要な許認可は特にありません。個人で始めるなら、税務署への開業届など、事業を始めるときの一般的な手続きをします(開業届の出し方と期限)。

資格は必須ではありませんが、J-Net21は取っておくことが望ましいとしています。

資格出している団体内容
ハウスクリーニング技能士公益社団法人全国ハウスクリーニング協会職業能力開発促進法にもとづく技能検定の合格者に与えられる国家資格
ハウスクリーニング士NPO法人日本ハウスクリーニング協会協会の研修を修了した人に与えられる資格

業務用の洗剤や薬品を使うため、洗剤・薬品の知識は必須です。J-Net21は、十分な技術がないままクレームに至るケースもあると注意しています。

独立とフランチャイズの違い

独立とフランチャイズの違いは、技術と集客を自分でつくるか、本部から買うかです。フランチャイズとは、本部のブランドとノウハウを使う代わりに、加盟金やロイヤリティを払う仕組みのことです(詳しくはフランチャイズとは)。

独立して開業する場合、J-Net21は、清掃設備費・技術研修費・業務用車両の購入費・人材募集費が最低限必要だとしています。知名度がない独立型は営業力が必須で、ホームページ・比較サイトへの登録・チラシのほか、不動産管理会社から退去時の清掃を続けて受注する方法を挙げています。

フランチャイズの場合は、本部の研修で技術を学び、本部の集客や紹介を受けられます。その代わり、毎月の本部費用が売上に関係なくかかります。

おそうじ本舗:初期費用3,918,000円、ロイヤリティ月100,000円

おそうじ本舗は、店舗なし・車1台・資格なしで開業できる形をとっています。公式の開業ガイドに載っている費用(税抜)は次のとおりです。

初期費用金額月額費用金額
加盟金300,000円ロイヤリティ100,000円
開業サポート費200,000円広告分担金40,000円
初期研修開業準備費1,000,000円情報システム使用料20,000円
初期セット(器材一式)1,600,000円タブレット端末使用料4,950円
おそうじキット300,000円サポート・アカウント管理費1,500円
システム導入費250,000円サポート保守料4,000円
オープン販促費160,000円新車リース30,100〜40,100円/月
フリーダイヤル初期費用・A4プリンターセット3,000円・105,000円——
合計3,918,000円——

月額費用のうち車両リースを除く6項目を足すと、100,000円+40,000円+20,000円+4,950円+1,500円+4,000円=170,450円です(編集部の計算)。本部は、独立開業する人の約8割以上が金融機関から借入れをしていると書いています。

研修は開業前の20日間で、再研修も無料です。

おそうじ革命とダスキン:ロイヤリティ固定と法人契約

おそうじ革命は、ロイヤリティを月間固定の66,000円(2025年7月時点)と公開しています。初期費用には加盟金・保証金・研修費・資材費などが含まれますが、金額は公式ページに載っていません。研修は約2か月(50日間)で、座学、研修施設でのトレーニング、現場研修を行います。

ダスキン サービスマスターは、家庭向けと事業所向けの両方の清掃を行う事業です。公式ページでは、リースを活用すると約146万円の投資で事業を始められるとしています(事業トップのページは約142万円と案内)。加盟条件は次のとおりです。

  1. 法人契約のみ:個人の場合は相談。加盟契約には法人設立が必要です。
  2. 事業専従者1人以上と、加盟基本研修・社外施設研修の受講。
  3. 事務所店舗:本部規定の看板が置けて、単独店なら標準15坪、給排水施設と車両スペース1台以上。
  4. 保証金:加盟時の状況により50万円を預ける場合があります。営業権は都道府県単位です。

加盟から開業までは約3〜4か月です。

年収の考え方と「儲からない」と言われる理由

ハウスクリーニングのオーナーの年収を示す公的な統計はありません。数字で確かめられるのは、本部が公表している月商と、毎月かかる固定費です。

おそうじ本舗は、開業半年以上の1,548店舗の平均月商を約107万円と公表しています(2023年10月〜2024年9月)。ここから、本部への月額費用170,450円、車両リース、洗剤などの経費、自分の社会保険や税金を引いた残りが手元に残ります。本部の収支モデルも「売上や利益を保証するものではありません」と注記しています。

「儲からない」と言われやすい理由は、J-Net21の開業ガイドからは次の3つが読み取れます。

  1. 参入が多く、競争が激しい:許認可が要らず低資本で始められるため、新規参入が多い。
  2. 需要に季節の波がある:エアコンや大掃除の時期に依頼が集中する。
  3. 技術不足はクレームにつながる:訪問サービスなので、技術と接客の質がそのまま評判になる。

フランチャイズに加盟する前に確かめることはフランチャイズに加盟する前に確かめる8つのことにまとめています。暮らしのサービスのほかの業種は暮らしのサービスの業種ページから見られます。

よくある質問

ハウスクリーニングの開業に資格や許可は必要ですか?

J-Net21によると、開業に必要な許認可は特にありません。国家資格のハウスクリーニング技能士は必須ではありませんが、取っておくことが望ましいとされています。

おそうじ本舗のフランチャイズの開業資金はいくらですか?

公式ページでは、加盟金300,000円を含む初期費用の合計が3,918,000円(税抜)です。月額ではロイヤリティ100,000円と広告分担金40,000円などがかかります。

ダスキンのフランチャイズは個人でも加盟できますか?

ダスキン サービスマスターの加盟条件は法人契約のみで、個人の場合は相談となっています。事業専従者1人以上と、標準15坪の事務所店舗も条件です。

ハウスクリーニングで独立すると年収はいくらですか?

公的な統計はありません。おそうじ本舗は平均月商約107万円を公表していますが、利益は月額の本部費用・車両・経費を引いた残りで、店ごとに違います。

出典

  1. J-Net21(中小企業基盤整備機構)業種別開業ガイド「ハウスクリーニング」(2026年10月27日閲覧)
  2. 厚生労働省 技能振興ポータルサイト「技のとびら」ハウスクリーニング技能士(2026年10月27日閲覧)
  3. おそうじ本舗フランチャイズ「ハウスクリーニングの開業ガイド 開業方法・開業資金・収支モデル」(2026年10月27日閲覧)
  4. おそうじ本舗フランチャイズ「はじめての方」(2026年10月27日閲覧)
  5. おそうじ革命「ハウスクリーニングで独立・フランチャイズ募集」(2026年10月27日閲覧)
  6. ダスキン サービスマスター フランチャイズオーナー募集「事業トップ」(2026年10月27日閲覧)
  7. ダスキン サービスマスター フランチャイズオーナー募集「FC加盟について」(2026年1月現在の金額・2026年10月27日閲覧)

数字は出典の時点のものです。誤りや古くなった数字を見つけたらこちらからお知らせください。

監修:前田晃介
FP・宅建。まがりDEバナナ(ピーク時108店舗)、癒し〜ぷ(約40店舗)の本部を立ち上げ、そば屋・うなぎ屋を経営。詳しく

公開 2026年10月27日

前田晃介が事業をゼロからつくる1年を、数字ごと見る。

使ったお金・判断・失敗まで公開する会員制のコミュニティ。まずは無料のLINEで記録を受け取れます。

あわせて読みたい