
2026/10/26
パン屋の始め方と開業資金|小さなパン屋3つの実例で見る、初期費用・営業日・売り方
小さなパン屋はどう始めて、どう売上をつくっているのか。コンテナハウスで始めた店、週4日だけ開く店、古民家をセルフ改装した村の店。実在する3つのパン屋の数字から、パン屋という事業の特徴と始め方をまとめました。
- A最初の店の広さ
- 約15㎡f.(新潟県燕市)。退職金で買ったコンテナハウス
- A営業日を絞った例
- 週2日〜週4日f.は水・土、トランテトロワは木〜日の12〜16時
- A1日に焼く数
- 200〜300個f.は200個以上、Bakery24sekkiは平日200・土日300
- A主力のパンの価格
- 1,400円トランテトロワの「ブラン」
- A改装の資金
- クラファン73.3万円Bakery24sekki。改装はほぼ自分で
- A副業で続けた期間
- 4年間f.。休日に販売
パン屋は、小さく始めやすい一方で、仕込みに時間がかかり、売れ残りが出やすい事業です。ここでは、実在する3つの小さなパン屋の数字から、パン屋という事業の特徴と始め方をまとめます。
| 店 | 場所 | 始め方 | 営業 |
|---|---|---|---|
| f. | 新潟県燕市 | 約15㎡のコンテナハウス。4年間は副業 | 水・土だけ |
| トランテトロワ | 福岡市 | 夫婦2人。サワー種のパンだけに絞る | 木〜日の12〜16時 |
| Bakery24sekki | 長野県小川村 | 古民家をセルフ改装。クラファン73.3万円 | 月・火定休 |
パン屋という事業の特徴
3つの店に共通するのは、作る時間と売る時間を分けていることです。f.は営業日以外を製造に充て、トランテトロワは週4日・4時間だけ店を開けています。
もう一つの特徴は廃棄(売れ残り)です。トランテトロワは、廃棄をなくすために日持ちするサワー種のパンだけに絞りました。f.は予約の動きから当日の売れ行きを読み、種類ごとに予約が3〜5割になるように焼いて、廃棄を出さないようにしています。
収益モデル:売上を決める4つのつまみ
パン屋の売上は、おおまかに次の掛け算で決まります。
売上 = 1日に焼く数 × 平均の単価 × 売り切る割合 × 営業日数
実例では、それぞれのつまみを次のように動かしています。
| つまみ | 実例 |
|---|---|
| 1日に焼く数 | f.は約30種類・200個以上。Bakery24sekkiは平日200個・土日300個 |
| 平均の単価 | トランテトロワは人の顔より大きいパンで、主力の「ブラン」が1,400円 |
| 売り切る割合 | f.は14時ごろ完売。予約で需要を読む |
| 営業日数 | 店を開ける日を絞り、卸や通販で店の外の売上をつくる(トランテトロワ) |
始め方
- 小さな場所で始める:f.は自宅の敷地のコンテナハウス、Bakery24sekkiは古民家の土間。新しいテナントを借りずに始めています。
- 設備のお金を抑える:Bakery24sekkiは厨房機器を閉店するパン屋から譲り受け、改装はほぼ自分で行いました。
- 副業で試す:f.は会社に勤めながら4年間、休日に販売を続けました。
- 工事の遅れを見込む:Bakery24sekkiは豪雨や木材の値上がり、保健所の指摘によるやり直しで、開店が予定から約7か月遅れました。
よくある質問
小さなパン屋はいくらで始められますか?
新潟県燕市のf.は、退職金で買った約15㎡のコンテナハウスを自宅の敷地に置いて始めました。長野県小川村のBakery24sekkiは、古民家の改装をほぼ自分で行い、厨房機器は閉店するパン屋から譲り受けています。開業資金の総額は、どちらも公開されていません。
パン屋は毎日営業しないといけませんか?
実例では、f.が水曜と土曜だけ、トランテトロワが木曜から日曜の12〜16時だけの営業です。営業しない日を製造や卸・通販に充てています。
出典
数字は出典の時点のものです。誤りや古くなった数字を見つけたらこちらからお知らせください。

監修:前田晃介
FP・宅建。まがりDEバナナ(ピーク時108店舗)、癒し〜ぷ(約40店舗)の本部を立ち上げ、そば屋・うなぎ屋を経営。詳しく
公開 2026年10月26日
前田晃介が事業をゼロからつくる1年を、数字ごと見る。
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