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2026/10/27

クレジットカード決済端末の導入方法|据え置き型とモバイル型・審査・手数料の見方

クレジットカード決済端末は、決済会社に申し込み、加盟店審査を通ってから届きます。審査は三井住友カードのstera packで約1週間〜2ヵ月、楽天ペイは最短3日。据え置き型とモバイル型の違い、IC対応の義務、手数料の条件の読み方を公式情報から整理しました。

決済端末を入れる前に知っておく数字(2026年10月27日 公式ページで確認)確かさ A
Aキャッシュレス決済比率(2025年)
58.0%うちクレジットカードが82.7%(経済産業省・国内指標)
Astera packの加盟店審査の期間
約1週間〜2ヵ月お申し込み完了から。端末の発送はstera pack light最短1週間
A楽天ペイの加盟店審査
最短3日お申し込み最短5分・端末の発送最短3日
Astera pack lightの初期費用
39,600円税込・1台。月額のサービス利用料は0円
Astera packの月額サービス利用料
3,300円税込。1年目は0円・2年目以降
Aクレジットカード不正利用被害額(2024年)
約555億円約9割がEC加盟店等での「なりすまし」(日本クレジット協会)

クレジットカード決済端末は、決済会社に申し込み、加盟店審査を通ってから届きます。三井住友カードのstera packは審査に約1週間〜2ヵ月、楽天ペイ(実店舗決済)は最短3日と案内しています(各社公式ページ、2026年10月27日閲覧)。開店日から逆算して、早めに申し込むのが基本です。

経済産業省によると、2025年のキャッシュレス決済比率は58.0%で、その82.7%をクレジットカードが占めています。ここでは、端末の種類、導入の手順、審査、守るべきセキュリティ、手数料の条件の読み方を順に整理します。Square・Airペイ・STORES 決済の手数料と入金の比較は決済端末の比較にまとめたので、このページでは重ねません。

クレジットカード決済端末とは:カードを読み取り、決済会社とつなぐ機械

クレジットカード決済端末とは、お客さまのカードのICチップやタッチ決済を読み取り、決済会社に売上を送るための機械のことです。お店はカード会社と直接ではなく、決済会社(加盟店契約を結ぶ会社)と契約し、端末とセットで使います。

最近の端末の多くは、クレジットカードのほかに電子マネーやQRコード決済も1台で受け付けます。これを「マルチ決済端末」と呼ぶこともあります。三井住友カードのstera packは「カード決済、電子マネー、コード決済に1台で対応」と案内しています。

経済産業省の2025年の内訳は次のとおりです。

決済手段割合金額
クレジットカード82.7%134.6兆円
コード決済10.2%16.6兆円
電子マネー3.7%6.0兆円
デビットカード3.4%5.5兆円

キャッシュレスで払われるお金の大半はクレジットカードです。端末を選ぶときは、まずクレジットカードを確実に受けられるかを見て、そのうえで電子マネーやQRコードの対応を確かめる順番になります。

据え置き型とモバイル型の違い

決済端末は、レジ横に置く据え置き型と、持ち運べるモバイル型に分かれます。三井住友カードは自社の2つの端末を次のように説明しています。

項目stera pack(据え置き型)stera pack light(モバイル型)
向く場所レジ横などでの据置利用テーブル会計、屋外・移動販売
通信安定した固定回線を推奨Wi-Fi。オプションでSIM通信
レシート端末から発行できる専用プリンターを申し込むと発行できる
POSレジとの連携連携実績あり現時点では未対応
初期費用(税込)0円39,600円/台
月額のサービス利用料(税込)1年目0円、2年目以降3,300円/月0円
発送までの目安最短3週間最短1週間

stera pack lightは190gで、ポケットサイズです。stera packは、直近1年間の累計キャッシュレス売上が3,000万円以上なら、サービス利用料が永年無料になると書かれています。

楽天ペイ(実店舗決済)には、手持ちのスマートフォンやタブレットに「楽天ペイ 店舗アプリ」を入れて使う「楽天ペイ カードリーダー」と、決済・プリンター・通信を1台にまとめた「楽天ペイ ターミナル」があります。

導入の手順:申し込みから利用開始まで

クレジットカード決済端末の導入は、申し込み→加盟店審査→端末の到着→初期設定の順に進みます。三井住友カードと楽天ペイの案内をまとめました。

  1. 申し込む:公式サイトから申し込み、店舗と入金口座の情報を入力します。楽天ペイは申し込みが最短5分です。個人事業主がstera packに申し込む場合は、運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類のどれか1つが必要です。
  2. 加盟店審査を受ける:申し込み内容をもとに、各決済会社が審査します。stera packは審査期間を「お申し込み完了から約1週間〜2ヵ月」、楽天ペイは「最短3日」としています。
  3. 端末が届く:楽天ペイは審査後、端末の購入・発送が最短3日です。stera packは審査結果メールの「ご利用可能日(予定)」以降、数日以内に配送されます。
  4. 初期設定をして使い始める:stera packは事業主が自分で初期設定をします。使えるようになった決済ブランドから順に使い始めます。
項目stera pack楽天ペイ(実店舗決済)
加盟店審査約1週間〜2ヵ月最短3日
端末の発送最短3週間(light は最短1週間)最短3日
入金の振込手数料三井住友銀行口座は0円、その他は220円(税込)楽天銀行なら毎日の振込手数料が無料
入金のタイミング―楽天銀行なら365日最短翌日自動入金(初期状態は月一回)

加盟店審査で見られること

加盟店審査とは、決済会社が、申し込んだ事業者にカード決済を使わせてよいかを確かめる手続のことです。審査の基準そのものは公開されていませんが、各社の案内から、次の点が条件になっていることがわかります。

審査やプランの適用で確かめられること公式ページの記載
本人と事業の確認法人と個人事業主で、審査用の必要書類が違う(楽天ペイ)
業種対象外の業種がある。stera packのスモールビジネスプランは、たばこ店、百貨店、旅行代理店、宿泊施設、運輸、不動産が対象外
取り扱う商品楽天ペイのスタンダードプラン・ライトプランには対象外の商品がある
事業の規模料金プランの条件として、中小企業の定義に当てはまるか、年間キャッシュレス決済額が3,000万円以下か(楽天ペイ)
手数料率「決済手数料の適用は、審査により決定いたします」(楽天ペイ)

三井住友カードは「審査の結果、ご希望に添えない場合がございます」、楽天ペイは料金プランについて「記載されている条件を満たしている場合でも対象外となることがあります」と書いています。開業前の店でも申し込めるかは会社によって扱いが違うため、公式の案内で確かめてください。

お店が守るセキュリティ:IC対応と非保持化

クレジットカードを扱う店には、カード番号を適切に管理し、不正利用を防ぐ義務があります。日本クレジット協会は、平成30年6月1日に施行された割賦販売法で、加盟店にこの対策が義務付けられたと説明しています。実務の指針は「クレジットカード・セキュリティガイドライン」で、経済産業省も、同法のセキュリティ対策義務の実務上の指針と位置づけています。

店頭でカードを読み取る「対面取引」の加盟店に求められるのは、主に次の2つです(ガイドライン6.0版)。

  1. 決済端末の全てをIC対応にする:ICチップを読み込める端末を置きます。POSレジを使うかどうかに関わりません。
  2. カード情報を保持しない(非保持化)か、PCI DSSに準拠する:自社の機器やネットワークで、カード情報の「保存」「処理」「通過」が行われないようにします。PCI DSSとは、カード情報を守るためのデータセキュリティの国際基準です。

日本クレジット協会は、対面取引の不正利用対策として「IC取引が最も効果的な対策」としています。決済会社が用意する端末で決済を完結させれば、店のパソコンやレジにカード番号が流れない形を取りやすくなります。

手数料の見方:「〜%」の条件を読む

決済手数料の表示は、「1.98%〜」のように一番低い料率と条件がセットになっています。数字だけでなく、その料率が自分の店に当てはまるかを読むことが大切です。

表示書かれている条件
stera pack 決済手数料率1.98%〜スモールビジネスプラン。中小企業庁の定義に当てはまる事業者。直近1年間のVisa/Mastercardの売上が2,500万円を超えるとスタンダードプランに変わる
楽天ペイ カードリーダー 決済手数料2.95%(税抜)〜新規加盟店は「決済手数料2.20%〜」の表示あり。適用は審査で決まる
楽天ペイ スタンダードプラン月額2,200円(2か月前払い)。プラン適用日から2年以上同じプランを使うことが条件
楽天ペイ ライトプラン月額0円

楽天ペイは、月間キャッシュレス取扱高が100万円まではライトプラン、100万円以上ならスタンダードプランを勧めています。月額のかかるプランは、料率の差で月額を取り返せるかを、自分の店のカード売上で計算してから選びます。手数料と月額の損益分岐の計算例は決済端末の比較に載せています。

よくある質問

クレジットカード決済端末はすぐに使えますか?

申し込み後に決済会社の加盟店審査があります。三井住友カードのstera packは約1週間〜2ヵ月、楽天ペイは最短3日と案内しています。開店日から逆算して申し込みます。

据え置き型とモバイル型はどう選べばいいですか?

レジ横で使い、レシートを端末から出したいなら据え置き型、テーブル会計や屋外・移動販売で使うならWi-FiやSIMで動くモバイル型が向きます。

IC対応していない決済端末を使ってもいいですか?

日本クレジット協会のガイドラインでは、対面の加盟店は設置する決済端末の全てをIC対応にすることが求められています。古い端末は入れ替えを検討します。

手数料1.98%はどの店にも適用されますか?

されません。stera packの1.98%〜はスモールビジネスプランの料率で、中小企業者であることや、Visa/Mastercardの年間売上2,500万円以下などが条件です。

出典

  1. 経済産業省「2025年のキャッシュレス決済比率を算出しました」(2026年3月31日公表・2026年10月27日閲覧)
  2. 三井住友カード「stera pack」料金・お申し込みの流れ(2026年10月27日閲覧)
  3. 楽天ペイ(実店舗決済)店舗用決済サービス(2026年10月27日閲覧)
  4. 楽天ペイ(実店舗決済)楽天ペイ カードリーダー(2026年10月27日閲覧)
  5. 楽天ペイ(実店舗決済)お申し込み開始する(2026年10月27日閲覧)
  6. 日本クレジット協会「加盟店(クレジットカードを取り扱うお店)の皆様へ」(2026年10月27日閲覧)
  7. 経済産業省「セキュリティ関連」(クレジットカード)(2026年10月27日閲覧)

数字は出典の時点のものです。誤りや古くなった数字を見つけたらこちらからお知らせください。

監修:前田晃介
FP・宅建。まがりDEバナナ(ピーク時108店舗)、癒し〜ぷ(約40店舗)の本部を立ち上げ、そば屋・うなぎ屋を経営。詳しく

公開 2026年10月27日

前田晃介が事業をゼロからつくる1年を、数字ごと見る。

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