
2026/10/28
ピラティスのフランチャイズと開業資金|スタジオ開業の初期費用・加盟金・ロイヤリティを4本部の公開情報で比較
ピラティススタジオの開業資金は、形によって大きく違います。フランチャイズ本部の公開情報では、5台以下のセミパーソナル型で初期投資270万円~400万円、都内の整体併設型で16,450,000円。加盟金は50万円〜300万円、ロイヤリティは売上の5%〜12%でした。
- Aセミパーソナル型の初期投資額
- 270万円~400万円5pilates。物件取得費から設備まで、オープンまでの初期費用全額
- A暗闇マシンピラティスの初期投資合計
- 9,000,000円BEAT PILATES。加盟金・物件取得費・内外装工事費などを含む(税込)
- A整体×マシンピラティスの初期費用
- 16,450,000円ラピラティス。都内で出店する場合
- A加盟金(4本部)
- 50万円〜300万円5pilates 50万円/Pilates Synergy 150万円(税抜)/BEAT PILATES 200万円/ラピラティス 300万円
- Aロイヤリティ(4本部)
- 売上の5%〜12%月売上の5%(5pilates)から入金売上の12%(ラピラティス)まで
- A相談事例の違約金
- 2万5,000円ピラティスの1年間継続コースを利用開始前に解約(国民生活センター)
ピラティススタジオの開業資金は、マシンの台数と店の広さで大きく変わります。フランチャイズ本部が公式サイトで公開している数字では、5台以下のセミパーソナル型で初期投資270万円~400万円、都内で出す整体併設型で16,450,000円でした(各本部の公式サイト、2026年10月28日閲覧)。
加盟金は50万円〜300万円、ロイヤリティ(本部に毎月払う使用料)は売上の5%〜12%と、本部ごとに条件も違います。このページでは、加盟条件を公開している4つの本部の数字を並べ、初期費用の内訳、本部が示す収支モデルの読み方、契約トラブルの注意点を整理します。特定の本部を勧めるものではありません。
ピラティススタジオとは:マシンや床の上で体幹を整える運動を教える教室
ピラティススタジオとは、ピラティスと呼ばれる、呼吸に合わせて体幹や姿勢を整える運動を教える教室のことです。床の上で行う「マット」と、ばねの力を使う専用の台(リフォーマーなど)で行う「マシン」があり、最近の開業はマシンを置くスタジオが中心です。
教え方で、店の形は大きく3つに分かれます。
| 形 | 1レッスンの人数 | 特徴 |
|---|---|---|
| パーソナル | 1対1 | 1人ずつ指導する。Pilates Synergyは「1対1のマンツーマン指導」を掲げる |
| セミパーソナル | 5名以下など少人数 | 5pilatesは1店舗5台以下のセミパーソナル専門。パーソナルは1回8,000円前後と高額だとしている |
| グループ | 多人数 | 台数が多く、広い店が要る。5pilatesは10台以上のリフォーマーを置くグループレッスンだと大手と競合すると書いている |
台数が多いほど1レッスンの売上は上がりますが、店の広さと家賃、マシン代も増えます。パーソナルジムとの違いはパーソナルジムの開業で、インストラクターの給料はピラティスインストラクターの年収で確かめられます。
ピラティスのフランチャイズ:4本部の加盟金・ロイヤリティ・初期費用
ピラティスのフランチャイズに加盟すると、ブランドと集客・採用・研修の支援を受ける代わりに、加盟金とロイヤリティを本部に払います。公式サイトで条件を公開している4つの本部を並べました(2026年10月28日閲覧)。
| 本部 | 形 | 加盟金 | ロイヤリティ | 公開している初期費用 |
|---|---|---|---|---|
| Pilates Synergy | パーソナル専門のマシンピラティス | 150万円(税抜) | 売上の10% | 研修費 約100万円(税抜)、ピラティスマシン代 約180万円(税抜)〜。物件取得費・内装費は別 |
| BEAT PILATES | 暗闇・音楽のマシンピラティス。月会費制 | 200万円 | 月売上の10% | 初期投資合計9,000,000円(税込) |
| 5pilates | 5台以下のセミパーソナル。18坪(60平米)前後 | 50万円 | 月売上の5%(広告運用手数料込み) | 270万円~400万円(物件取得費からすべての設備まで) |
| ラピラティス | 整体×マシンピラティス | 300万円 | 入金売上の12% | 16,450,000円(都内で出店する場合) |
ロイヤリティに何が含まれるかも本部ごとに違います。5pilatesは広告運用手数料をロイヤリティに含め、広告の実費として20万円を別に示しています。Pilates Synergyは広告費として5万円程度を挙げています。
加盟する前に確かめたいことはフランチャイズ加盟前のチェックリストにまとめています。
ピラティススタジオの開業資金:初期費用の内訳
初期費用の内訳を公開しているのは、BEAT PILATESとラピラティスです。
| 項目 | BEAT PILATES(税込) | ラピラティス(都内) |
|---|---|---|
| 加盟金 | ¥2,200,000 | ¥3,000,000 |
| 物件取得費(ラピラティスは内装を含む) | ¥2,300,000 | ¥8,000,000 |
| 内外装工事費 | ¥2,000,000 | (上に含む) |
| 器具・備品 | ¥2,200,000 | 器具関連 ¥1,650,000、備品 ¥1,000,000 |
| 広告宣伝費 | ¥150,000 | ¥1,050,000(ほかに販売促進費 ¥250,000) |
| 採用費・研修費 | 採用費 ¥150,000 | 研修費 ¥500,000 |
| 保証金 | ― | ¥1,000,000 |
| 合計 | ¥9,000,000 | ¥16,450,000 |
いちばん大きいのは、物件と内装にかかるお金です。ラピラティスの都内の例では、物件取得・内装費用だけで¥8,000,000と、初期費用のおよそ半分を占めます。マシンなど器具の費用は、BEAT PILATESが¥2,200,000(器具備品)、ラピラティスが¥1,650,000(器具関連)でした。
5pilatesは、月額賃料20万円前後・18坪前後の物件を想定し、オープンまでの初期費用全額を270万円~400万円としています。マシンを5台以下に絞り、小さな物件で始める形です。開業資金全体の考え方は開業資金はいくら必要?で、日本政策金融公庫の調査とあわせて確かめられます。
本部が公開している収支モデルの読み方
本部が公開している収支モデルは、本部が想定した計画の数字で、加盟店の平均の実績ではありません。そのことを前提に、中身を見ます。
| 項目 | BEAT PILATES(月) | ラピラティス 直営店20~25坪(月) |
|---|---|---|
| 売上 | ¥2,000,000 | ¥5,212,944 |
| 経費 | ¥1,288,000 | ¥3,865,815 |
| 利益 | ¥712,000(利益率36%) | ¥1,347,130 |
BEAT PILATESのモデルでは、経費のうち人件費が¥400,000、広告費と地代家賃がそれぞれ¥250,000、ロイヤリティが¥200,000です。ロイヤリティは、売上2,000,000円×10%=200,000円 で計算されています。業務委託のインストラクター1人で運営できるとしており、社員を雇わないことが利益率の前提になっています。
ラピラティスは、加盟1年目の開業例として、開業資金総額1500万円で年間所得額2000万円(東京・麻布十番)、800万円で1000万円(広島)を紹介しています。これらは本部が選んで紹介した例です。
契約トラブルに注意:解約と自動更新の説明
ピラティス教室を開くなら、会員との契約の決め方にも注意が要ります。国民生活センターは2024年1月24日、ピラティス教室を含むスポーツジム等の契約トラブルについて注意を呼びかけました。
紹介された相談事例では、ピラティスの無料体験のあと、2カ月間は無料でその後月額が1万円以上に上がる1年間継続の契約を勧められ、コースが始まる前に解約を申し出たところ、違約金2万5,000円を求められています。国民生活センターは、「利用開始前など早期の申し出であれば無条件で解約できると思っている消費者が多い」と指摘しています。
教室を運営する側では、次の点を契約の前にはっきり伝えておくと、トラブルを防げます。
- 解約・休会・退会のときの連絡先と精算方法
- プランの期間と、途中でやめるときの違約金
- 体験やお試しプランが終わったあとに自動更新されるかどうか
- 解約の手続きの方法と、申し出の期限
ピラティススタジオの始め方
- 形を決める:パーソナル・セミパーソナル・グループのどれにするかで、マシンの台数と物件の広さが決まります。
- 指導できる人をそろえる:ピラティスのインストラクター資格は民間の団体や本部の養成コースで取ります。Pilates Synergyは、医療系国家資格を持つ人は養成コースを受講して加盟できるとしています。
- 独立か加盟かを比べる:加盟すれば集客や採用の支援を受けられますが、毎月ロイヤリティがかかります。上の表のように、条件の中身をそろえて比べます。
- 物件の家賃から収支を計算する:本部のモデルを自分の地域の家賃と、見込める会員数で置き換えて計算し直します。
- 会員の契約書を整える:解約・違約金・自動更新の決まりを、わかりやすく書いて説明します。
よくある質問
ピラティススタジオの開業資金はいくらですか?
形で大きく違います。本部の公開情報では、5台以下のセミパーソナル型で270万円~400万円、暗闇マシン型で9,000,000円、都内の整体併設型で16,450,000円でした。
ピラティスのフランチャイズの加盟金とロイヤリティは?
公開している4本部では、加盟金は50万円〜300万円、ロイヤリティは売上の5%〜12%でした。広告運用の手数料や研修費が別にかかるかも本部ごとに違います。
ピラティススタジオは儲かりますか?
本部は利益率36%などの収支モデルを公開していますが、加盟店の実績の平均ではありません。会員数と家賃・人件費で利益は変わるので、既存店の数字で確かめます。
ピラティス教室で多い契約トラブルは何ですか?
国民生活センターには、1年間継続コースを利用開始前に解約したのに違約金を求められた相談があります。解約の条件と自動更新を契約前に説明することが大切です。
出典
- Pilates Synergy「フランチャイズ募集要項」(2026年6月27日更新・2026年10月28日閲覧)
- BEAT PILATES「フランチャイズ募集サイト」(2026年10月28日閲覧)
- 5pilates「ピラティスのフランチャイズ加盟」(2026年10月28日閲覧)
- ラピラティス「FC加盟店募集」(2026年10月28日閲覧)
- 国民生活センター「スポーツジム等の契約トラブルにあわないために」(2024年1月24日公表・2026年10月28日閲覧)
数字は出典の時点のものです。誤りや古くなった数字を見つけたらこちらからお知らせください。

監修:前田晃介
FP・宅建。まがりDEバナナ(ピーク時108店舗)、癒し〜ぷ(約40店舗)の本部を立ち上げ、そば屋・うなぎ屋を経営。詳しく
公開 2026年10月28日
前田晃介が事業をゼロからつくる1年を、数字ごと見る。
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